フィンランドサウナツアー

finland sauna tour report
 

代表の鈴木です。サウナの本場フィンランドにて、2023年10月2日(月)~6日(金)に開催されたフィンランド大使館主催『 Tehdaan Sauna! Tour 2023 In Finland 』に参加しました。本ツアーを通じて、フィンランドのサウナ文化、施工技術、デザインや事業展開についての知識を深めることができました。 今後の事業展開に大いに役立つ貴重な経験となりましたのでシェアいたします。

ツアー日程

☘ 10月3日(火) Tampere

・フィンランドデザイン講義
・サウナ作りの講義・ワークショップ part1
・サウナレストランKuuma
フィンランドサウナの基本構造と設計についての講義を受け、デザイン哲学とその応用について学びました。

☘ 10月4日(水) Tampere-Muurame

・サウナ作りの講義&ワークショップ part2
・Harvia工場見学
前日のワークショップの続きとして、さらに詳細なサウナ作りの技術を学び、 世界的に有名なサウナメーカーHarviaの工場を見学し、製造プロセスと最新技術を視察しました。

☘ 10月5日(木) Helsinki-Fiskars-Espoo

・ホテルサウナで複数ブランドを紹介するミニ展示会
・家具で有名なNikariの工場&ショールーム訪問
・アロマOsmia/天然石製品Hukka Designショールーム訪問
・サウナデザインCariitti/老舗リネンJokipiin Pellavaショールーム訪問
・VALO Hotel & Work Helsinkiサウナ体験
さまざまなサウナブランドの製品を紹介する展示会やショールームを見学し、 家具やデザインのサウナ関連のデザインと高品質リネン製品や最新トレンドを学び 最新のサウナ設備を体験を通し、その快適さと機能性を実感しました。

☘ 10月6日(金) Helsinki

・リネン&ライフスタイルLapua Kankurit/アロマ&コスメSEES
・フィンランドのサウナ専門家と日本企業のプレゼン・交流タイム
・修了証セレモニー
フィンランドのサウナ専門家との交流やプレゼンテーションに参加しました。

ツアーの全日程を終了し、修了証の授与式に参加しました。

☘ 社内報告会での鈴木代表と某S氏との「とある会話シーン」をカジュアルに若干の広報演出を込めてお届けします☘

鈴木工務店woodbellsauna

フィンランドはどうでしたか?
普通の旅行だと思っていたら本気のサウナツアーだったんですね(笑)

鈴木工務店woodbellsauna

移動は多くありましたが一週間ずっとサウナのことばかり。
10月の気温 3~8度でコートは必要でした。通貨はユーロ、現金は持たずにクレジットカードが推奨です。
治安はよいが携帯電話や財布を後ろポケットに入れないことと置引き注意です。

鈴木工務店woodbellsauna

どんな格好でサウナ入ったんですか?

鈴木工務店woodbellsauna

あちらでは、男女一緒に入れるサウナが多く、みなさん水着着用です。

鈴木工務店woodbellsauna

それでは本題。「サウナ×フィンランド」について教えてください。

 
 

𝄃 サウナの歴史とその神聖さ「フィンランドサウナ」

「サウナ」という言葉は、フィンランド語で蒸し風呂を意味します。サウナの起源は、2000年以上前にさかのぼりフィンランドのカレリア地方にあります。当初は食料を貯蔵したりスモークするための部屋でしたが、徐々に沐浴の場へと変化し、白夜の夏と厳しい冬の風土の中で、健康に欠かせない場所として進化してきました。
サウナが国際的に注目を集めたのは、1936年のベルリンオリンピックの時です。フィンランドは毎年、世界の幸福度ランキングで第1位に輝いています。その理由の一つとして、フィンランド人が綺麗な空気や水、森の中の散策といったシンプルな喜びを大切にしていることが挙げられます。 サウナは、そうしたシンプルな喜びの一部であり、神聖な場所と考えられています。実際、フィンランドではサウナで出産が行われることもあるほどです。 このように、サウナはフィンランドの文化と人々の健康に深く根ざしており、長い歴史とともにその重要性を増してきました。

 

𝄃 生活習慣の中のサウナ

フィンランドはサウナの国。510万人の人口に対して160万個のサウナがあります。約3人に1個の割合です。少なくとも400万人のフィンランド人が週に一度はサウナに入り、多くの人がこれより頻繁にサウナに入るといわれています。サウナはたんに身体を清潔にするためだけのものではなく、精神的なくつろぎと娯楽の場所にもなっているのです。
またフィンランドの人びとは、客を食事に招くと同時にサウナへも招待します。サウナによって健康を保ち、病気の時はサウナで療養します。今でも老人の中には赤ちゃんの出産がサウナ室で行われたことを知っています。それはサウナの中が一晩中暖かく、しかも一種の無菌室になっているからでしょう。フィンランドでは、新しい家を建てるときにはまず、サウナを中心に設計するといわれるのも、このような背景があるからでしょう。フィンランドの人びとは、サウナの伝統を守り、サウナ文化と現代の生活様式と習慣に順応させてきたといえます。

 

𝄃 スモークサウナ(熱気浴)

長い歴史の中で、鉄器時代に入るとサウナも丸太小屋造りとなる。サウナ室の中に多くの石を積んで炉を作り、炉の中で薪を燃やして石が加熱するまで数時間熱する。薪が燃え尽きたときはサウナ室の中は煙が充満しているが、最初のロウリュで煙は外へ排出される。ベンチの灰を掃除して入浴準備完了となる。現在のサウナの基本型なので「ベーシックサウナ」とも呼ばれ、フィンランド人にとってはこれこそサウナとの想いがある。

鈴木工務店woodbellsauna

フィンランドの日常にサウナが根付いた理由は、気候が大きく関係しています。
冬が長く寒さが厳しいうえに太陽の恩恵も少ないのが北欧の地の気候です。 寒さと肉体労働の疲れを癒すために愛されたのが、熱気や蒸気を浴びるサウナ浴です。日本は高温のドライサウナがメインですが、フィンランド式は日本に比べて温度が低く、湿度が高いのが特徴です。

鈴木工務店woodbellsauna

フィンランドのサウナ文化って、基本裸に違和感を持っていない印象を受けますよね。
男女混浴で水着着用で混浴が当たり前ですよね。

鈴木工務店woodbellsauna

そう、それでサウナ室内ではとてもよく喋る。

鈴木工務店woodbellsauna

しかも、サウナ室内でお酒をめちゃくちゃ飲むって聞きますよね。

鈴木工務店woodbellsauna

なぜなら、サウナは「コミュニケーションの場」ですから。

鈴木工務店woodbellsauna

あと小屋や入り方ももちろんですが、入浴後に湖や川に入ってる方のイメージがありますよね。
そもそも冷水浴の有無によって起こることって何ですか?

鈴木工務店woodbellsauna

サウナから出たあとに火照った身体を水風呂で冷やしていきますよね。このとき熱さで緩んだ血管が冷えて収縮し、血圧が急激に上昇します。 これによってサウナでは心臓を強制的にトレーニングさせて、血圧を正常値に近づけることができるのです。

鈴木工務店woodbellsauna

それで鈴木社長、冷水チラーにも力入れてたのですねー。(チラー、チラー言ってたなぁー)

鈴木工務店woodbellsauna

日本には川や湖に飛び込む文化がない。けどサウナには冷水浴はとても大事。

鈴木工務店woodbellsauna

現地での施工技術、さまざまなサウナ施設の構造など、ここでは話せない(写真もNG)ことも あると思いますが、ずばりフィンランドサウナの現地体験を通して、どのようなブレイクスルーがありましたか?

鈴木工務店woodbellsauna

(ん?レポートの内容が薄いってこと?報告書37ページもスライド作ったのに。。。)
フィンランドのサウナ文化を体感し、浅はかな知識でサウナ事業に手を出したことを後悔しました。 日本では、お風呂文化や公衆浴場の延長線上でサウナが設置されていますが、フィンランドのサウナは独立した空間、環境、自然との融合を重視しています。 フィンランドの方々が伝えたいサウナの楽しみ方を理解し、日本におけるサウナの展開を見直す必要を痛感しました。

鈴木工務店woodbellsauna

それが現在展開しているサウナ小屋「woodbellsauna®」に反映されているのですね。
(これは言っておかないと。。。)
他にフィンランドサウナならでは!はありましたか?

鈴木工務店woodbellsauna

フィンランドでは「ロウリュウの法則」を守り、サウナの温度も適切に管理されています。

鈴木工務店woodbellsauna

その法則とは?

 
 

𝄃 サウナでロウリュを楽しむ

フィンランドのサウナ浴ははだかになって熱く乾燥した部屋に入り、座ったり、横になったりして汗が出るのを待ちます。そして汗が出始めたところで、浴室の中にある焼けた石に、桶に用意した水をヒシャクで掛けロウリュを楽しんだり、白樺の小枝を束ねたもの(ヴィヒタ)でふりかけます。ジュッという音とともに水は一瞬にして蒸気となってサウナ室内の天井を這うように乾燥したサウナ室に広がって約10~15%だった湿度が急激に増して、皮膚を刺激します。
このヒリヒリする熱さ、つまり蒸気刺激が健康のために好ましい皮膚刺激となって、ロウリュを楽しみ、また発汗を著しく促進してくれるのです。 よく汗が出てきたら、ヴィヒタで身体の各部分をたたいて、十分皮膚を刺激します。汗が出切ったところでサウナを出て身体を洗います。 フィンランドのサウナ小屋の多くは湖のほとりに建てられていますから、サウナを出ると近くの湖に飛び込んだり、雪の中をころげまわります。 今日の日本のサウナなら、さしずめ冷水シャワーか、水風呂に入ることになります。これを3~4回くり返して終了します。一般に健康な人のサウナ浴の適温は摂氏80~90℃といわれています。

ロウリュとは、 熱したサウナストーンにアロマ水などをかけることをいう。フィンランド発祥で、ロウリュとはフィンランド語である。あくまで「サウナストーンに水をかけるところまで」をロウリュという。立ち上がった蒸気をフィンランドではロウリュという。その流れを大切に考えている。アウフグースとは、ロウリュを行なった後に、立ち昇った蒸気をタオルなどであおぐ行為のことをいう。ドイツ発祥で、「アウフグース」とはドイツ語であり、日本ではアウフグースのことを「熱波」と呼ぶサウナ施設もある。「熱したサウナストーンにアロマ水などをかけて、立ち昇った蒸気をタオルなどであおぐ」とは、いうなれば、「ロウリュをした後にアウフグースをする」ということである。

鈴木工務店woodbellsauna

これ(アウフグース、熱波)、フィンランドではやらないそうです。
日本のサウナは時に熱すぎると感じることがあり、まるで我慢大会ですよ。

鈴木工務店woodbellsauna

ははは、たしかに公衆サウナでは、黙々と張り合っている人いますよね(笑)

鈴木工務店woodbellsauna

サウナは家族や仲間と楽しく過ごす場所であり、フィンランドではサウナ内での会話が奨励され、お酒を持ち込むことさえあります。フィンランドのサウナ文化では、海外の人々とも積極的にコミュニケーションを図る光景に感銘を受けました。

鈴木工務店woodbellsauna

うん、分かったようで分かりませんね(笑)

鈴木工務店woodbellsauna

いつでも教えます!セミナーも承ります。今回のツアーでの修了だけでなく、サウナ・スパ健康アドバイザー(公益社団法人日本サウナ・スパ協会認定)の資格も取りましたよ。

鈴木工務店woodbellsauna

ほんと、サウナ愛好家(サウナーって呼んだ方がいいらしい)になりましたね。
鈴木社長のSNSサウナばっかりですもんね(笑)
最後に、鈴木工務店サウナ事業部の展望を教えてください。

鈴木工務店woodbellsauna

やっと聞いてくれましたね。(この人フリ長い・・・笑)
今後は、日本においてもフィンランドのサウナ文化を取り入れ、より多くの人々がサウナの魅力を享受できるよう努力してまいります。プライベートサウナだけでなく、サウナ施設を我々工務店の技術やノウハウで展開し、楽しいコミュニケーション空間の一つとして提案していきたい。
そして、現在推進しているのが、着衣が濡れないスチーム浴室!身体への負担を軽減し、呼吸もしやすいスチームで車いす利用者や介護が必要な方、サウナが苦手な方でも楽しんでいただけるサウナを検討しています。
これは、介助者の負担軽減の一助になると期待しています。

鈴木工務店woodbellsauna

ありがとうございました。

鈴木工務店woodbellsauna

KIITOS!

鈴木工務店woodbellsauna

それなんですか?

鈴木工務店woodbellsauna

フィンランド語でありがとう(=感謝)という意味です。

 

ここまでお読みくださった方々、KIITOS(キートス)!
※2023年10月時点のレポートです。

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